• 患者さんの笑顔

    当院では筆者の直接の知人・友人、又はその友人・知人からご紹介された患者さんが多い。セラミックの技工を依頼している技工士さんも患者さんの一人である。同じ歯科業界なので、治療の説明の際には専門用語を使えるので、非常に説明が明瞭になりお互いの意思疎通の確認がしやすい。若い時には友人・知人の治療の際は緊張したが、今は平常心で治療している。

    治療に来て下さるきっかけは様々であるが、他の歯科医院で治療が上手くいかないので、当院に転院してくる方も実は多い。問診で過去の治療経過を入念に伺って、レントゲンなどの各種資料を元に診断を進める。どのような治療の結果で現在の状態になっているのかを把握するのに時間が掛かり、リカバリーにも時間が掛かる事があるが、最終的に主訴を解決して、機能性・審美性を回復して治療は終了する。治療が終了すると患者さんは笑顔になる。
    転倒などのアクシデントが来院のきっかけになる場合も多い。アクシデントの状態を詳しく伺い、出来るだけ早い時期に除痛と審美性を回復しながら治療を進める。審美性・機能性をアクシデント以前の状態に回復して、治療は終了する。治療終了後に患者さんは笑顔になる。
    友人・知人以外の患者さんとの唯一の違いは、引っ越しなどがあっても継続的に治療後の笑顔を確認出来る事であろう。

    信頼出来る各種医療関係・法曹関係・金融関係の友人・知人は平時の時に作っておくと良い。
    治療に来てくれた友人・知人の笑顔を長く見られる筆者は幸せなのである。

     

    医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック
    理事長 北田雄丈

    〒110-0005

    東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル6F
    03-5816-0345
  • 手先の神経伝達

    職業としてピアノを演奏して生計を立てているピアニストは、3~4歳からピアノを弾き始めるという。バイオリニストも同様で幼少期からの反復練習により、身体の成長過程において楽器の演奏に必要な指先を動かす為の神経伝達を構築するという。テニス・ゴルフ等のスポーツも同様で、ジュニア時代に出来てしまった差は、成長期以降の年齢では挽回不可能であるという。
    要するに特殊な職業には英才教育が必要なのだろう。

    筆者の3~4歳時の記憶を辿ると、童話を読んでいた事と親類の歯科医師から貰った歯科用ピンセットの精度の高さに感動していた記憶がある。歯科用ピンセットで摘まめそうな物は何でも摘まんでいた記憶もある。歯科用ピンセットの次は精密ドライバーを貰い、自分の工具が増えると出来る事も広がる事を認識した記憶がある。

    14年後に、その様子を見ていた歯科医師の親類に、歯科医師の適性があるので職業として歯科医師を薦められて歯科大学に入学したという経緯がある。今では故人である親類の歯科医師の見る目は間違っていなかったのであり、日々適性を生かせる筆者は幸せなのである。
    歯科医師にも手先の神経伝達を構築する、3~4歳からの英才教育は必要であろう。

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  • 定期健診

    口腔内の健康を維持する為には定期健診が不可欠であろう。
    定期健診では
    ・虫歯の確認
    ・歯周病の確認
    ・咬み合わせの確認
    ・歯石歯垢の除去
    を主に行う。必要であればレントゲン撮影も行うので、病変があれば初期の段階で発見することが可能である。

    定期健診で発見された病変は初期の病変である事が多いので、比較的短期間での治療で完治する傾向にある。
    25年以上歯科医師をしていると、定期健診が非常に有用である事を確認する機会も多い。
    3ヶ月に1度、30分程度の歯科健診で口腔内の健康を維持出来るので、定期健診を習慣にしてもらいたいものである。

     

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  • ChatGPT

    時間が空いたので話題のchatGPTを試してみた所、想像以上に面白かった反面、面白がってる場合ではない無い事を実感した。こちらの質問に対して極めて教科書的な回答が即座に返ってくるのは久しぶりに教科書を読み返す感覚に似ている。極めて教科書的な答えなので、面白みに欠ける回答ではあるが、大外しをしない回答でもある。マニアックな内容の質問に関しては、まだまだ満足のいく回答が返ってこないが、バージョンアップと日々の進化で急速な改善が見られるだろう。(恐らく回答は膨大なデータから情報を寄せ集めていると思われる)

    chatGPTは、ある程度の話し相手としては機能しており、AIの進歩により淘汰される人材や職業も存在するであろうことは想像に難くない。急速なAIの社会への浸透はカウントダウンの段階から、確実に進み始めている。子供が疑問に思った事を親ではなく、chatGPTで検索する事は現実になっているだろう。

    AIでは数値化するのが難しいノウハウを必要とする職業は、AIが深く浸透した社会でも確実に残る。クラシックカーのキャブレター調整はマニュアルは、提供出来ても実際にAIには出来ないだろう。歯科医院においても電話対応をはじめとする受付・予約業務にも遠くない将来AIが導入される事が予想される。実は当クリニックはAIが社会に浸透しても、必要とされる人材を育成することを目的としているが、筆者の真意をどこまで理解しているかは不明である。

    味気ない機械対応の電話も間もなく電話口では人間と区別がつかない音声と対応になっているだろう。筆者が緊急の要件でクリニックに電話をしてもAIがまず対応するという笑えない未来が直ぐそこにある。緊急の要件でクリニックに電話する事は殆ど無いのが救いである。

     

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  • 金属→セラミックへ

    今年に入ってから金属をセラミックに治したいという希望の患者さんが多い。特に男性が多いのが当院の特徴で、以前に書いた様に諸々を診断した上で工夫して治療を進める必要がある。
    長年金属の歯を使っていた弊害を取り除き、理想的に治療するのであるが文章にすると短く簡単であるが、実際の治療は時間が必要であり、集中力を維持することが大切である。
    1回のアポイントを長めに取り、計画的に治療を進めるのであるが同時に歯周組織の状態を整えるのもポイントであろう。

    ポイントを押さえてノウハウを駆使しつつ、プラスチックの仮の歯で顔貌と調和を取り、形・発音などを入念に確認するが、この仮の歯の段階で多くの患者さんは感動してくれるのが嬉しい。
    技工士さん立ち会いで歯の色を決めてセラミックの歯を作成し、完成後に口腔内に装着する。長年の悩みを解決出来た喜びを共有出来るのは嬉しいものであり、手先が器用に生まれて(特技を生かせる歯科医師になって)良かったと思う瞬間の一つである。

    この集中力を長く維持できる努力はしているが、筆者が60代・70代になった時に同じペースで治療が出来るかどうかは不明である。
    歯科医師の旬は意外に人生の後半に差し掛かった時期であるのかもしれない。

     

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