器用な男の巻。
個人的に手先が器用に生まれて良かったなぁと思う事が多い。歯科医師という職業を選択した理由も親戚の歯科医師の仕事ぶりをみて面白そうだな、これなら出来るかも?と思ったのがきっかけでした。後になって思うと幼少期の訓練も良かった。自動車が好き→買えない・乗れない→当時はプラモデルを作るしかなかった。6〜10才当時はもらった歯科用ピンセットを使ってせっせと自動車のプラモデルを作っていた記憶があります。しかし今や自動車の模型も驚愕の精度。プラモデルを作る少年の数も激減。将来有望な歯科医師は減るのではないか?と危惧しています。
現代の歯科治療は昔に比べてかなりの精度を求められる。これはすべての治療に言えると思う。個人的な意見として、歯科治療は匠の技に頼っている業界なんじゃないかな?と思うことも多い。出来れば多くのノウハウをデジタル化してそれを教育していきたいとも考えるが、そもそも手指の感覚に頼るところが多く人それぞれ感覚も違うので文章にする、数値化するのが難しい事も多い。特にインプラントの分野はそういう傾向を感じることが多い。昨今、寺子屋の様なスタディグループが盛況なのも納得である。
診断機器は非常にデジタル化されているが、治療そのものをデジタル化するのはかなり難しいのではないだろうか?10年後、20年後も基本的には現在と同じようなシステムの歯科治療をしている可能性が高い。ロボットには歯科治療はまだまだ出来ないだろう。そう考えると数は多いが無くならない可能性の高い業界と言えるかもしれない。
医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック
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