• 更にインプラント治療

    8月、9月と非常に忙しく久々のコラム更新である。今現在、地域性もあるがインプラント治療を日常的に行っている歯科医院は実は非常に少なくどうしてもインプラント治療が集中する傾向にある。その為の準備と分析に時間が掛かるので隙間時間のコラム更新が出来なかった訳である。

    インプラント治療をご提案・ご説明し施術の方向が決まったら、資料(CT撮影・口腔内模型)を採取する。その資料を基に診断と分析をするのであるが、個人的には石膏模型で再現した患者さんの口腔内に粘膜部分を調整した上で一度インプラントの窩洞をプレパレーョンする。(一度、石膏模型にインプラントドリルし使用して埋入する穴を削ってみる。この作業によりおおよその方向・角度などの感覚がつかめる。試験勉強等では、集約した物を書いて覚える事でクリアしてきたのでその感覚に近いかもしれない。デジタル世代の最近の学生はどういうお勉強方法をとっているのだろうか?)

    一度、石膏模型でシミュレーションしてみることにより手術時のポジション(この重要な手術時のポジションについて書いてある学術書は見たことが無い)、注意事項、埋入角度・方向がほぼ100%頭に入るのである。この石膏模型を使用して(埋入角度・方向をガイドする)サージカルステントを作成する。

    個人的な感覚では、インプラント治療は術前の診断と準備がトータルの70%くらいの割合を占めているように思う。その準備に時間が掛かるのである。

     

    医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック
    理事長 北田雄丈
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