意外にアナログな頭の中
2024年はインプラントの施術件数が非常に多い。確実にインプラントを施術出来るクリニックは非常に限られているので、インプラントは特定のクリニックに集中する傾向にあると言われているが、恐らくその通りなのであろう。2024年はインプラントに限らず、技術的に難易度の高い患者さんが多く来院した年であり、現在も治療継続中の方もいらっしゃる。
2024年は後半から体質改善が成功した。その為、更に集中力が向上したので、診療の難易度が上がっても全く問題は無い。
インプラント施術は、分析にデジタルを導入しても最終的には極めてアナログな作業に収斂する。筆者の場合、インプラント施術当該部位に対して、予め複数方面から何らかの目印を確認しておく事にしている。施術当日には、想定される出来事は全て頭の中に入っているので、実際の手術は淡々とスムーズに進行する。施術終了後にはその情報をカルテに記録した後に頭の中心からは外れるが、情報は頭のどこかに記憶している。
要するにインプラント治療に限らず、歯科治療はアナログなシミュレーションが非常に重要で、術者が結果を完璧にイメージ出来ている事が肝要なのである。
デジタルが社会に浸透して久しいが、人間の頭の中は意外にアナログなのではないだろうか。
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