イチゴを巡る問題が勃発
季節毎に旬の物を食べると、人生の満足度は確実に向上する。このコラムを執筆している今はイチゴが旬である。今回は美味いイチゴを巡る問題について書いて行きたい。
筆者の友人が港区から房総半島に移住してからかなりの年月が経過した。年に数回、季節の変わるタイミングで彼の元を訪ねる事にしている。彼の経営するレストランに行くのも目的の一つではあるが、房総半島の美味い食材を買うのも目的である。前記した様に今はイチゴが旬である。ここ数年密かに房総半島のイチゴをリピートしているが、今年はイチゴが入手困難になってしまった。
米不足の時以来、イチゴ農園に連絡すると、電話した週のイチゴは予約で完売になっており、予定を1週間繰り下げる必要があった。それほどイチゴ農園のイチゴは人気になってしまったのである。数年前は予約せずに呑気にイチゴを買う事が可能であったが、状況は一変してしまった様である。翌週の週末のイチゴを予約して電話を切ったが、イチゴ農園の方の声は弾んでいる。
翌週、房総半島のイチゴ農園に行くと、何と入り口に行列が出来ている。先に食事を済ませてイチゴ農園に戻ると、本日分のイチゴ完売のお手製看板が掲げてあった。それ程までにこのイチゴ農園は人気になってしまった。予約してあったイチゴをお会計の後に受けとる。イチゴ農園の方々の笑顔はここ数年で最も輝いていた。
帰宅して美味いイチゴを食べたが、予約した個数のカウントを間違えてあっという間に食べ尽くしてしまったのは計算外である。
〒110-0005