2015年03月28日 変色した前歯の歯ぐきの境目をセラミッククラウン 40代男性。左前歯の審美障害(見た目の問題)を主訴にご来院されました。審美障害の原因は、歯の修復に金属を使用した事です。天然の歯は金属が無いため光を透過します。金属では光を透過しない為、審美障害が起こります。また、歯肉との境に金属色が透過しており、ここも気にされていました。 まず、金属を使用した冠(クラウン)と金属の土台を除去し、プラスチックの仮の歯にします。プラスチックの仮歯の段階で歯の方向・形・歯肉の状態を確認します。 ご相談上、金属を使用しない歯を補強する土台〜金属を使用しないセラミックの歯を選択して頂いたのでそれぞれの形成〜型取りを行います。健康保険での金属を使用するものとは削り方が異なります。特にセラミックの冠の形成には相当の熟練を必要とし、肉眼では確実な形成は不可能であり、高倍率の歯科用拡大鏡は必須です。 実際には、土台の型取り→土台の接着→セラミックの冠の為の形成と型取り→セラミックの冠の完成と接着 になります。 完成したセラミックの冠を入念な調整の後、接着力を高める処理をした後専用の歯科用接着剤で接着します。 現在も定期検診で良好な状態を保っています。