• 基準点

    連続していたインプラント施術も一段落したので、インプラント治療について書いてみたい。インプラント治療の前には、いわゆる初期治療と平行して徹底的な口腔内の分析を行う。徹底的な分析には資料が必要なので、口腔内模型・レントゲン・CTを準備する。各種資料を元にインプラント治療に必要な分析を始めるが、大切なのは患者さん独自の基準点を決めることであろう。インプラント治療は埋入角度と深度が非常に大切なので、患者さんの基準点を頭に入れて分析を進める。

    実際の手術は分析結果を基に決まった手順に沿って淡々と行われる。分析により、手術中に起こりうるであろう事象も全て把握しているので、淡々と手術は進行する。実は手術時間は患者さんが異なっても、埋入部位と埋入本数によりほぼ決まっている。現代のインプラント治療では、術前に入念な準備をする事が大前提なので、治癒期間が早い傾向にある。筆者の感覚では、インプラント治療の時間配分は、術前の分析と準備が70%なので、インプラント治療が続いても問題は無いのである。

    インプラントの安定を待って歯の部分を作成するが、この場面でも当初の分析通りに淡々と治療を進める。分析後に術後のメインテナンスまでを考慮した治療計画を立てるので、定期検診時のメインテナンス、長期間のメインテナンスも淡々と行われる。インプラント手術だけは体力と気力を必要とするが、分析と準備が完璧であれば、患者さんの負担は大幅に低減される。
    当クリニックでは非常に多くの患者さんがインプラント治療を選択して下さるが、上記分析を徹底的に行っているので、患者さんへの説明時に詳細に説明出来るのも一つの理由であろう。
    コラム執筆よりもインプラント治療の分析と準備を優先している。

    医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック
    理事長 北田雄丈

    〒110-0005

    東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル6F
    03-5816-0345
  • スーパーバトル

    日常的な買い物は通信販売で済ませてしまうライフスタイルが定着して長い年月が経過した。クリニックで使用する消耗品も同様に通信販売で購入しているので、スタッフが買い物に出掛ける事は滅多に無い。インプラント治療に使用する物も100%通信販売で購入している。現代社会において日常生活で買い物に出掛ける場面は非常に限られると思う。限られた場面の一つが、生鮮食品をスーパーマーケットなどに買いに行く用事であろう。

    筆者の自宅近くに、規模の大きいスーパーマーケットが相次いで新規開店して熾烈なバトルが勃発している。有り難い事に新規開店の店舗は駐車場完備なので非常に便利ではある。
    筆者にとって駐車場は必須ではあるが、スーパーマーケットにとって重要なのは鮮度と品揃えであろう。実はこの重要な点において、スーパーマーケット各社に違いがある。考えてみれば東京の中心でスーパーマーケットに鮮度を期待するのは酷かもしれないが、それでも新規開店なので鮮度を期待してしまう。この点において、農作物の産地に近い三浦半島などは非常に有利であろう。横須加のヤオコーは店舗の裁量権の影響なのか、地産地消の生鮮食品が多く筆者は非常に感銘を受けた。

    スーパーマーケット各社が新規開店して熾烈なバトルをしている地域ではあるが、筆者が切望しているのは実は埼玉県を基盤としているヤオコーなのである。

     

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  • 日常

    筆者は1997年に歯科大学を卒業して歯科医師免許を取得したので、歯科医師としての人生は今年で27年目を迎える。歯科医師になる以前の人生よりも歯科医師となってからの人生の方が長いので、筆者の日常は歯科医療と共にあると言えるだろう。クリニックで週に5日弱の診療時間が筆者の日常であり、休日は日常では無いという感覚が強い。歯科治療が日常なので、あらゆる治療に対して、緊張するという場面は非常に希である。歯科治療に使用する器材と診断機器の進歩の恩恵は確かに感じる事も多いが、最終的には必ずアナログな手作業で治療を行う必要がある点が筆者が歯科治療を続けている理由の一つである。

    筆者の日常は歯科治療と共にあるので、口腔外科治療も日常の範囲に入ると言えるだろう。口腔外科に限らず歯科治療は先々を予測した治療を計画的に行う必要がある。実際の所インプラント治療などに関しては、前準備に65%程度の重要度がある。患者さん毎に分析と準備を進め、患者さん毎にパッケージして、手術当日を迎える。昔と比較すると、この前準備の管理手法は大幅に洗練されている。分析と準備を入念にしているので、実際の口腔外科の手術中は極めてシステマチックに進行する。

    反対に筆者の休日はあまりシステマチックに進行しない様にしている。出先で行き当たりばったりの寄り道が多いのは気のせいでは無いだろう。

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  • 当院のお宝

    当院の患者さんは便宜上、患者番号で管理させてもらっている。現在患者番号は5桁に達しており感慨深いものがある。当院は長く通院して下さる患者さんが多いという特徴がある。
    患者番号が2桁の方も来院する事があるので、カルテと資料の管理は徹底している。

    当院の宝はこのカルテと患者さんの治療に関するアーカイブと言えるだろう。患者番号の若い患者さんが久しぶりに来院されても、カルテを見れば過去の治療記録と資料が確実に把握出来るのは非常に治療の役に立つものである。10年前には10代だった方も今や立派な社会人になっているので、ライフスタイルも大きく変化している場合が多い。ライフスタイルが変化しても健康の重要性は変わらないので、健康管理には過去のデータが不可欠なのである。筆者は個人的に自分自身のパノラマレントゲン写真を毎年撮影しているが、過去のレントゲン写真と最新のレントゲン写真を比較すると、資料の継続性が重要な事を認識する。

    当院のお宝は意外な所に存在する。

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  • 2023年の、〇と✖

    2023年の年末は慌ただしかったので、今更であるが毎年恒例の1年間を〇と✖で振り返ってみたいと思う。

    〇な事
    ・4年ぶりに海外旅行に行けた事
    予約段階からすっかり海外旅行のリズムを忘れていたが、時差ボケ以外は何とかなるものである
    ・断酒した事
    極めて体調が良い、移動が自由自在なので夜でも遠方での予定が入れられる、アルコールよさらば
    ・空冷エンジンに精通した極めて腕の良いメカニック氏に巡り会えた事
    メカニック氏は極めて強面の顔であるが、腕は確かである、エンジンも高回転まで抵抗なく回る、エンジンオイル漏れも止まった
    ・家族に歯科医師が増えた事
    娘が歯科医師になった、感無量である、筆者の身内には異常に歯科医師が多かったが老衰による死亡で純減していた、ここ数年では純増している、パパは歯科医療の事を何でも知っている
    ・大病をしなかった事
    ぎっくり腰にもならなかった

    ✖な事
    ・実は高血圧である事が判明した
    ・プライベートではあまりマメではないので、思った事があまり実行出来ていない
    ・関西弁をマスター出来なかった事
    ・英語力が向上していない事

    2023年も全体的に〇の多い1年で有り、2024年に繋がる仕込みの1年であった。

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