歯科医師のテクニックと治療期間
治療する歯科医師のテクニックの差異によって、患者さんの治療期間に大幅な違いがある。一般的な治療でもその傾向はあるが、口腔外科・インプラント治療の分野では、より一層その違いが現れる。抜歯後の生体の治癒が最も活発な時期を最大限に生かした治療計画は、歯科医師に高度な技術力を要求するが、治療期間は年単位で大幅に短縮される。筆者の経験上、歯科医師に高度なテクニックを要求する治療は文章にしたり説明をするのは簡単であるが、実際の施術は術野に対する視野の問題もあり、相当に難しい場合が多い。要するにインプラントの抜歯即時埋入は特に臼歯部において難しいのである。
相当に難しい治療は普通の歯科医師には不可能であると言う解釈に間違いは無いだろう。治療計画の中に相当に難しい施術が必要な場合は、入念な診査診断とシミュレーションを行い、施術当日も時間に余裕を持ったアポイントをとる。具体的な施術時間は通常の施術時間と比較してプラス30分程度ではあるが、施術内容は遙かに高度である。術者である歯科医師のテクニックが患者さんの利益に直結するのが歯科医療であるが、治療期間の大幅な短縮も場合によっては十分に可能なのである。
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