2009年05月17日 インプラントの失敗。 先週の水曜日?の朝日新聞??にインプラントについての記事があったようです。その記事は読んでいませんが、ネガティブな内容のようです。 私自身は、インプラントの失敗はありません。成功率100%です。おおよそ、インプラントの失敗は、細菌感染、骨の問題、偶発症、などにより、撤去を余儀なくされる場合と考えられます。 今回は、日常的に行っているインプラント治療の対策を簡単に書いていきましょう。 細菌感染に対しては、初期治療による感染源の除去、術前、術後の抗菌薬投与により抗菌薬の血中濃度を上げておくことで対応します。 骨に対しては、オーバーヒートを防ぐ、無理な力を加えず圧迫骨壊死を防ぐ事、積極的にチタンインプラントではなくHAコーティングインプラントを使用する、骨が軟らかい場合は専用の器具を使いマニュアルで作業する、などで対応します。 偶発症に関しては、場合により非常に重篤な問題となることがあるので、術前の診査、診断を十分に行い、又、シュミレーションも入念に行います。 いつも書くように歯科治療は細かい事の一つひとつの積み重ねなので、それはインプラントに関しても同様です。 患者さんには事実を全て公開して、いくつかの選択肢の中の一つがインプラントであるので、最終的な選択は患者さんにお任せしています。当然、ネガティブな情報もあるので患者さんの不安はあります。カウンセリングでよく患者さんの不安な点を伺い、これも一つ一つお答えして最終的な判断をしてもらいます。 インプラントは、非常に素晴らしい治療です。私自身、インプラント、特にHAインプラントを導入して、臨床が良い方に一変しました。少しでも疑問があれば、担当医に何でも聞いて下さい。