日常
筆者は1997年に歯科大学を卒業して歯科医師免許を取得したので、歯科医師としての人生は今年で27年目を迎える。歯科医師になる以前の人生よりも歯科医師となってからの人生の方が長いので、筆者の日常は歯科医療と共にあると言えるだろう。クリニックで週に5日弱の診療時間が筆者の日常であり、休日は日常では無いという感覚が強い。歯科治療が日常なので、あらゆる治療に対して、緊張するという場面は非常に希である。歯科治療に使用する器材と診断機器の進歩の恩恵は確かに感じる事も多いが、最終的には必ずアナログな手作業で治療を行う必要がある点が筆者が歯科治療を続けている理由の一つである。
筆者の日常は歯科治療と共にあるので、口腔外科治療も日常の範囲に入ると言えるだろう。口腔外科に限らず歯科治療は先々を予測した治療を計画的に行う必要がある。実際の所インプラント治療などに関しては、前準備に65%程度の重要度がある。患者さん毎に分析と準備を進め、患者さん毎にパッケージして、手術当日を迎える。昔と比較すると、この前準備の管理手法は大幅に洗練されている。分析と準備を入念にしているので、実際の口腔外科の手術中は極めてシステマチックに進行する。
反対に筆者の休日はあまりシステマチックに進行しない様にしている。出先で行き当たりばったりの寄り道が多いのは気のせいでは無いだろう。
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