2009年06月30日 難易度 さて、忙しさもひと段落。最近お見えになった方々の術前の徹底的な分析も終了したので、コラムを一つ。 歯科診療、歯科治療の難易度ってどのくらいでしょう?細かいから超難しいか?余裕のよっちゃんか? その前に、医学、医療の基本は解剖学、臨床解剖学、手術解剖学、機能解剖学です。大まかに言うと、病態を健常の状態に戻す、あるいは近づけるのが治療です。そこで、治療の基準になるのが上記各種解剖学なわけです。つまり解剖学の理解が深くある程度専門領域の幅の広いドクターの方が、多くの治療方針を提案出来ます。結果、患者さんの利益になることが多いと。 難易度の判定=口腔内の崩壊の程度と局所の状態、患者さんの全身状態による と思います。 ちなみに、近年の各種歯科材料の進化、進歩により以前は有効であった手技、テクニックが全く役に立たないことがあります。特に審美歯科系に多いでしょうか。 資料を収集しきちんとした分析により難易度が判定され、改めて患者さんとお話し合いをして治療方針を決めて治療する。そう考えると個々の治療の難易度はそんなに重要な問題ではないのかもしれませんね。