2009年07月08日 モニタリング 今回はちょっと嫌な話を。忘れた頃に報道等で大きく医療事故がクローズアップされます。日常的に行っている歯科診療にも事故の可能性はあるわけです。 日常的に交通事故にあう確立と、歯科治療で事故にあう確立はどちらが高いと思いますか? 答えは歯科治療時のほうが倍の確立で高いです。 このことは、医療界全員が改めて認識すべきでしょう。この辺認識の甘い歯科医師が多いのが現状です。 では、上記事故を防ぐにはどうするか? 基本は患者さんをよーく 「モニタリング」 することです。救急救命の知識も大切ですがもっと大切なのは救命処置の必要な状態にならないようにすることです。この辺勘違いしている歯科医師は非常に多い。 では、何をモニタリングするか? 理想的には全てです。そのため私は問診には非常に時間を取り、出来るだけ多くの情報を収集します。基本中の基本の道具を使わないモニタリングです。 モニタリングに必要な道具は? 最低限パルスオキシメーターと血圧計は必要でしょう。 いや、パルスオキシメーターは絶対必要でしょう。 要するに呼吸器、循環器に何らかの障害があると、歯科治療時のストレスで問題の起きる可能性が高いので、それをきちんと把握すべきであると。そのためにパルスオキシメーターは必需品です。 面倒?これは診療時にプラスチックグローブをつける習慣と同じです。つまりモニタリングする習慣をつける。ちなみに、指先に挟むだけで血中酸素飽和度は計測出来ます。 歯科医院の選択基準に モニタリングはどういう風に何を使っているか? を加えると良いでしょう。 今晩は自宅にパルスオキシメーターを持って帰ります。