2022年05月31日 施術の前に治療方針を決めましょう 85%程度の歯科医師は、治療対称となる歯しか見ていない治療をする。本来は口腔内全体を見て、患者さんの将来を考慮した上で治療をする必要があるのだが、そういう視点のある歯科医師は少ない。どの時代であってもこの割合に変化は無く、歯科医師と一括りで言っても、色々な視点の歯科医師がいる事を知っておいて損はないだろう。 一例をあげると後々必ず困るのは、抜歯をする際の患者さんへの説明不足である。抜歯に関して深く考察しない歯科医師が多いのには困っており、最終的には患者さんの負担となる。 抜歯の際に歯槽骨を再生する工夫を施しておかないと、歯槽骨は廃用性萎縮により極度に吸収してしまい、治療の選択肢が狭まってしまうのである。抜歯そのものよりも重要なのは、患者さんへの説明であり、歯槽骨再建の重要性なのであるが、そのような説明をされた経験のある人は少ないと思われる。 歯科医師に必要なのはセンスと視点である。15%の歯科医師は理解の難しい内容を分かりやすく説明出来る筈である。 医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック 理事長 北田雄丈 〒110-0005 東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル6F 03-5816-0345