2014年12月15日 歯科医師の悩みの巻。 1997年に歯科大学を卒業して随分年月が経過しました。その間、大きな問題も無く日々歯科医師として臨床を行っています。あっという間の17年。この間に歯科医療も進化・進歩しました。インプラント治療の確立。金属を使用しない人工の歯の普及と進化。各種診断機器の進歩(CTなど)による診断精度の向上。などこの瞬間も日々進化しています。個人的にはこういった時代に最先端の治療を提供出来ることをとても嬉しく思います。今後は3Dプリンターによる人工の歯の製作。レントゲン・CT・スキャン技術の更なる進化と3Dプリンターとの連携による診断精度の向上。新素材の登場、等が予想されます。 ところがですね、歯科医師として経験を積むほど一般の人の歯科治療に対する認識・理解と乖離してくるんですね。これが今の最大の悩みです。歯科が医科の他科(眼科・内科など)と違うのは、初診の段階でほぼ100%次回の予約を取っていただく必要がある点です。歯科治療はある期間・継続的に通院していただく必要がありますが、私にとって当たり前すぎることも患者さんにとっては未知の世界。ここをきちんと分かりやすく、治療の前に説明する必要があります。これが今の最大のテーマになっています。 歯科の治療内容を説明するツールは色々と自作もしましたが、今の段階では原点回帰しました。簡潔に分かりやすく理解してもらえるようにを考えた結果、原点回帰になりました。最新の治療も患者さんの理解があってこそ。今の目標は患者さんがご自身が受けている治療・検討している治療をご家族・友人に説明出来るくらい治療内容を理解していただくことです。治療の精度も大切ですが、理解して頂く事、知って頂く事もとても重視しています。 こんな時、ipadはとても有効である。自作プレゼンテーションアプリ・お絵かきアプリが便利です。意外にも経験を積むほど原点を忘れない姿勢が重要なのではないか?そんな風に考えています。 医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック 理事長 北田雄丈 〒110-0005 東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル6F 03-5816-0345