歯科の歴史を知る
オールセラミックの人工歯・金属を使用しない築造体・永久歯に代わるインプラントを使用することは現代の歯科治療では必須であるが、それぞれについて進化の歴史を知っている歯科医師は少ない。どのような発想で開発され、問題はどの様にして改良されて現代に至るのかを知らずに、漫然と使用するだけでは現代の歯科治療に深く精通する事は不可能である。
自社の商材・商品に対する知識が乏しい人物は少なくとも仕事の上では信用できない傾向がある。歯科の歴史を知ろうとして学んだ訳ではないが、歯科を深く学ぶと自然と歴史にも精通する。
幼少の頃から身内の歯科医院に出入りしていたので、それなり以上に歯科治療の進化を肌で感じているが、根本的な概念はあまり変わっていないと思う。
クリニックは清潔になって診療姿勢も変わり、グローブの装着と同様に高倍率の歯科用拡大鏡を使用しての診療はスタンダードになっているので、歯科治療に対する根本的な概念を現実化出来るのが現代の歯科治療と言える。
歯科診療を支援する周辺機器の更なる進化を期待したい所であるが、歴史を知る前に長い間イノベーションが止まっているのが残念ではある。
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