• 施術の前に治療方針を決めましょう

    85%程度の歯科医師は、治療対称となる歯しか見ていない治療をする。本来は口腔内全体を見て、患者さんの将来を考慮した上で治療をする必要があるのだが、そういう視点のある歯科医師は少ない。どの時代であってもこの割合に変化は無く、歯科医師と一括りで言っても、色々な視点の歯科医師がいる事を知っておいて損はないだろう。

    一例をあげると後々必ず困るのは、抜歯をする際の患者さんへの説明不足である。抜歯に関して深く考察しない歯科医師が多いのには困っており、最終的には患者さんの負担となる。    抜歯の際に歯槽骨を再生する工夫を施しておかないと、歯槽骨は廃用性萎縮により極度に吸収してしまい、治療の選択肢が狭まってしまうのである。抜歯そのものよりも重要なのは、患者さんへの説明であり、歯槽骨再建の重要性なのであるが、そのような説明をされた経験のある人は少ないと思われる。

    歯科医師に必要なのはセンスと視点である。15%の歯科医師は理解の難しい内容を分かりやすく説明出来る筈である。

     

    医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック
    理事長 北田雄丈

    〒110-0005

    東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル6F
    03-5816-0345
  • インプラントシステムの違い

    インプラントを日常的に施術している歯科医院は実は非常に少なく、(閉院など)何らかの理由によりメインテナンスで苦労している患者さんがいらっしゃる。当クリニックにもその様な患者さんが来院される事があり、第一ステップとしてどのメーカーのインプラントを使用しているのかを把握する所から始める場合が多い。淘汰されたのか、消えていったインプラントメーカーも多くメーカーの特定が難しい場合があるが、大抵の場合は大手のメジャーなメーカーである事が多い。

    当クリニックではジーマー社のスクリューベントとインプラントダイレクト社のレガシィーシステムを主に使用している。インプラントメーカーによって違いはあるが、正確にインプラントを施術する歯科医師であれば、(普段使用していない)インプラントメーカーの考えを理解出来るので、インプラントのメインテナンスに困る患者さんは少なくなっている。当クリニックでも、当クリニックでインプラントを施術していない患者さんでも受け入れる様にしている。

    問題は当院で施術した患者さんが他の歯科医院でメインテナンスを受ける場合であるが、分からない事は遠慮せずに電話かメールにて問い合わせて欲しいところである。インプラントシステムが異なっても現代のインプラントシステムであれば、固定方法は似たような(スクリューを使う)物なので、規格の違いだけの問題をクリアすれば大抵のメインテナンスは問題ない。何らかの理由により、インプラント上部構造が緩んでも然るべき適切な対処をすれば問題なく以前と同じように機能する。ポイントはどんな問題でも歯科医師に力は必要無い点である。

    インプラントメーカーには規格の統一が望まれるが、それぞれのメーカーの主張があり難しい様である。

     

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  • 上手い歯科医師とは

    治療が上手い歯科医師の条件を聞かれる事が多い。思いつくままにその条件を書いていくと

    ・視界が良好で無い限り良い治療は不可能なので、高倍率の歯科用拡大鏡を使用している事。

    ・治療に対してのリカバリーが可能である事。リカバリーが出来る条件は、補綴と咬合回復に精通し、口腔外科とインプラント治療を日常的に行っている事である。

    ・心身共に健全である事。人生の楽しみの一つである食の楽しみを左右する歯科医師という職業に対する姿勢が重要。冷静に技術的に困難な治療を完遂できる集中力を維持できるかが重要。

    こんな所だろうか。クリニックの設備や立地はあまり関係が無い。

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  • インプラントの準備

    通常のインプラント埋入手術は60~90分程度で終了する。切開~縫合~最終確認までおおよそ60~90分程度のじかんが掛かる。インプラント埋入の際には事前に方向・角度・深度を決める分析を行い、サージカルステントを必要があるが、こちらは120分程度の時間が掛かる。

     

    実際の埋入の時間よりも分析の時間の方が長くなる傾向であるが、事前の入念な分析を行っていないとスピーディーな手術は不可能である。十分な分析を事前に行っていれば全ての情報は頭の中に入っているので、全ての内容を予定通り淡々と行う事が可能になる。

     

    インプラントは歯科医院の総合力が問われる治療である。治療方針・マネージメント・治療技術の全てに高い総合力が求められ、施術出来る歯科医院も限られているので患者さんが集中する傾向にある。手術の日程が決定する前に出来る範囲で分析を進めておき、手術の日程が決定する段階では全ての準備を完了させておく必要がある。

    ここ数年忙しい理由はココにもある。

     

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  • 姿勢を考える

    地方での用事が重なり、1週間ほど診療をお休みした。久し振りの長期出張であるが、身体への負担は診療中とさほど変わりは無い。1週間ぶりに診療を行うと自分の診療姿勢の悪さを改めて思い知った。25年以上の診療の中であまり診療姿勢について深く考えた事が無かったが、今回は流石に身体への負担を考えて診療姿勢を改めて見直して見た次第である。

     

    今までの診療姿勢は一切腰に力を入れていなかったので、背中への負担と痛みが大きく悩みの種であった。そもそも日常生活でも姿勢が良い方では無く、腰に力を入れた(大きい筋肉を使う事・体幹を意識する)生活の習慣が無かった。今思えばカウンター・テーブルの上の腕で上体を支えている事が多かった。筋力の低下と臨床人生の延長を考えると、今までの生活での姿勢と診療姿勢を見直す必要がある事を1週間診療から離れて気づいた訳である。

    とは言えやることはただ一つ。常に腰に力を入れて生活する事だけである。超・高倍率の歯科用拡大鏡は姿勢の良い診療姿勢に合っている事が判明したり、インプラント手術などの長時間の診療でも疲れにくい。習慣とは恐ろしい物で徐々に身体を痛める習慣も多い事だろう。この姿勢が習慣になった時どんな変化があらわれるだろうか。

     

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