• 口腔内細菌と口腔内環境

    筆者の後輩も通常の患者さんと同様に治療に通ってもらう事が多い。歯科医師では無い後輩も多く、口腔内環境も決して良いとは言えないので、彼らに定期健診は必須なのである。
    後輩の治療時に不思議な現象を感じる事がある。どう考えても親知らずが腫れてしまう様な(悪い)口腔内環境であるにも関わらず、その様なトラブルが起きた事が一切無いという。
    親知らずのポジションが深く、抜歯後の治癒に時間が掛かる事が予想されたので、抜歯は見送って定期健診で経過観察をしていた。

    そんな可愛い後輩の親知らずが腫れてしまったという。数年間定期健診で経過を見ていたにも関わらず、親知らずが腫れてしまったのである。来院してもらい口腔内を見ると確かに親知らずが腫れている。口腔内環境に大きな変化が無いが、数年間問題の無かった親知らずが腫れている。後輩に詳細な問診を取ると、最近同棲を始めたという。更に詳細な問診を取ると(やはり)お相手には虫歯が非常に多いという。つまり口腔内細菌叢が変化したために、親知らず付近の歯肉が細菌感染して腫れてしまったという事なのである。

    可愛い後輩のお相手にも治療に来て頂いて、口腔内細菌の低減を兼ねた治療をが必要な事を説明する。結果的にお二人とも口改善すれば改善すれば、お互いの口腔内細菌が移動して相手に迷惑を掛ける事も無くなるのである。口腔内細菌は移動してしまうという困った特性を持っている事をしって欲しい。

    医療法人社団 K-スマイルデンタルクリニック
    理事長 北田雄丈

    〒110-0005

    東京都台東区上野6-16-16 上野ORAGAビル6F
    03-5816-0345
  • 歯内療法・根管治療

    歯科大学によって講義の内容が大きく異なる事はあまり知られていない。その中でも歯内療法・根管治療(歯を保存する為に行う歯の内部の治療)に関しては歯科大学によって講義の内容が大きく違うのは今も変わりないだろう。現代の歯科治療では歯科用拡大鏡などの使用による超高倍率に拡大された明視野と、各種歯科材料の進歩により治療精度が大幅に向上している。
    歯内療法・根管治療においても前記した歯科治療の前提条件が進化しているので、最新で世界標準の治療概念を理解して確実に実践する必要がある。如何なる時代背景であっても術者である歯科医師の知識がアップデートされている事と、確実な治療テクニック・治療センスが重要になる。

    歯内療法・根管治療に関しては洗浄と消毒がポイントである事に変わりは無いが、洗浄と消毒に対する考え方とテクニックは筆者が学生時代に講義を受けた時と、最新の世界水準とは異なっている。こうした異なっている部分を認識してアップデートする事が重要なのであり、(痛みの原因となる感染根管治療の必要が無くなる為と感染根管治療の確実性が高まる為に)患者さんの利益に直結する。具体的には従来の知識と手技に加えて、臨床の20%をアップデートする感覚であろう。実は歯内療法・根管治療の分野はインプラント治療と比較して地味に捉えられる事が多く、多くの歯科医師は歯科大学卒業時の知識のまま臨床を行っていることが多いのではないだろうか。

    現代の歯科治療は超拡大された明視野と、治療に関するアップデートが不可欠なのである。

     

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  • (身体と)頭が冴える時間帯

    歯科大学を卒業したのが1997年なので、2023年現在では歯科医師としての人生の方が歯科医師になる以前の人生よりも長くなっている。これだけの期間を長期中断する事無く、歯科医師として診療に携わっていると、筆者には歯科医師としての適性があり間違いなく歯科医師としての才能がある事を自覚する。今後も可能な限り歯科診療に携わっていきたいと考えているので、診療スタイルは大きく変わらないだろう。

    自分自身の(身体と)頭が冴える時間というのを完全に把握している事と、この先も歯科医師としての人生が長く続く事を理解したので、筆者の診療スタイルは確立されている。
    筆者の(身体と)頭の冴える時間帯は当クリニックの診療時間とリンクしている。外来小手術とは言え、口腔外科領域の治療は観血処置なので、当クリニックの診療時間が外来小手術までを含んだ歯科治療の適切な診療時間と考えている。特に施術可能な歯科医院が限られているインプラント治療では時間軸を長く考える必要がある場合もあるので、筆者の歯科医師としての人生の時間軸も長く考える必要がある。

    術者が健康で無ければ疾患を治療する事は不可能なので、心身共に健全である(身体と)頭が冴える時間帯に集中して診療をしていきたいものである。

     

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  • 同級生を治療する

    同じ場所で15年以上クリニックを運営していると、同級生が筆者を訪ねて来る事がある。多くの場合は歯科治療を目的として訪ねて来るので、主訴の解決を目的とした歯科治療を行う。
    同級生の多くは会話のテンションも同級生のままなので、診療モードの筆者との解離はあるが、特に大きな問題は無い。診療中の筆者は集中しているが、例外的に同級生の診療中は学生時代を思い出す事も多い。卒業から30年以上経過してから、同級生の治療するのは非常に奇妙な経験ではある。

    長らく会っていなかった同級生でも少し会話すると、お互い学生時代に戻った様に感じるのは不思議なものである。筆者は私学の中高一貫校に通わせてもらったので、同級生とは6年間同じ時間を過ごしたという経緯があるが、学生時代に同級生の口腔内を治療するとは夢にも思わなかった。

    近年では趣味とライフスタイルが近い人と行動を共にする事が多かったので、筆者にとって同級生というのは特異な存在ではあるが、昔を思い出しながら治療するのも良いものである。

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  • 歯痛のツーリスト

    当クリニックが上野駅前という立地である為に、外国人旅行者の患者さんがいらっしゃる事が多い。近隣のホテルからの問い合わせで予約を取られるケースが多いが、突然いらっしゃる方も居る。どの患者さんも痛みを主訴として来院するので緊急ではあるが確実な治療が求められる。旅行中の歯痛は耐え難く、悪影響が大きいので確実に歯痛を抑える必要がある。当院の応急治療で歯痛が収まれば日本の旅行も楽しんで貰える筈である。近年では2週間以上日本国に滞在する旅行者も多い。

    レントゲンを撮影し入念な問診の後に口腔内を診査して診断を行うが、日本国と特にヨーロッパでは歯科治療の環境が大きく異なるので,過去の治療履歴を見て考えながら、現在の口腔内環境を把握して歯痛の原因を特定する。(通院出来ないという)限られた条件の中での除痛は高度な診断スキルを要求されるが、少なくとも帰国までには痛みが再発しない様に、確実な治療をする。治療終了後には筆者の名刺を渡して、日本国内で歯痛が再発した際は連絡する様に伝える。

    帰国までの日は何となく覚えているので、帰国日が過ぎて連絡が無いという事は、歯痛の再発が無かったという事である。
    当クリニックは日本国の観光と、イメージアップに少なからず良い影響を与えている筈である。

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